スマホなどでWi-Fiの通信が遅くなる原因と対策



Wi-Fiの通信を速くする対策その1

 

 

では、Wi-Fiが遅くなってしまっている場合、実際にはどんな対処をすればいいのでしょうか。原因ごとに対処法を進めていきましょう。

 

「ルーターとの距離が遠い、障害物がある」という場合は中継機を検討してみましょう。もちろん、ルーターを端末の近くに置くのが手っ取り早い解決法ですが、それができないような時は、Wi-Fi中継機を導入するのです。これで必ず電波が届くとは限らないのですが、中継機の設置場所を工夫すれば、よくつながるようになります。

 

「複数の端末に接続する」という場合は、アクセスポイントを変えるという手があります。単体のルーターでも、複数のアクセスポイントが使用可能の場合があります。まずは異なるSSID(アクセスポイントに接続する際のID)が使用可能かどうかを確認し、端末が多いときには複数のアクセスポイントを使い分けるようにしてください。

 

次は「電波干渉」の対策ですが、これは2.4GHz以外のチャンネルを使うようにします。一般的にWi-Fiで使用する周波数帯は2.4GHz帯ですが、これを5GHz帯に変更して電波干渉を起こしにくくするのです。2.4GHzは、接続先チャンネルが13チャンネルもあるのですが、チャンネル幅が5MHzと狭いのが難点で、最近では近隣で多くのWi-Fiが利用されているため、電波の干渉が起こりやすくなっています。そこで利用する帯域を5GHz帯に変更するわけですが、5GHz帯の電波は障害物に弱いので、置き場所には注意してください。